横浜市立大学との共同研究室設立に関するお知らせ
東京応化工業株式会社(本社:川崎市中原区 / 社長 種市順昭、以下東京応化工業)と横浜市立大学(所在地:横浜市金沢区 / 学長 窪田吉信)は理論解析を用いたナノからオングストロームへの高純度化技術の確立を目的とした共同研究室「東京応化工業 理論解析共同研究室」を設立しました。
(写真左から)東京応化工業取締役専務執行役員 佐藤晴俊、横浜市立大学学長 窪田吉信氏
- 目的
量子化学計算、第一原理計算、および分子動力学計算の3手法を組み合わせることで、原子分子、固体表面、高分子の各状態を「見える化」し、原子レベルで精密に構造制御されたナノプロセス材料の開発と、超高純度の単離精製技術の確立を目指します。
- 名称:東京応化工業 理論解析共同研究室
- 設置場所:横浜市立大学金沢八景キャンパス内
- 体制
大学院生命ナノシステム科学研究科教授、他3名 (研究テーマに応じた研究員を追加で雇用予定)/ 東京応化工業 3名
- 共同研究内容
- 量子化学計算領域:高精細な半導体加工のためには、構造が精密に制御された感光性樹脂が必要となります。最新の量子計算手法を用いて、重合反応の精密なシミュレーションを行い、ナノスケールで均一化した樹脂の合成を目指します。
- 第一原理計算領域:周期境界条件による界面無限表面モデルから、半導体の微細加工の鍵となる腐食プロセスと表面保護プロセスを計算機上で再現し、保護剤などの半導体製造に必要な薬品の設計に生かしていきます。
- 分子動力学計算領域:大規模計算モデルを用いて高分子の構造や特性を予測し、高度な機能を有するフィルムの製品開発につなげていきます。
- 期間:2019 年7 月より
- 横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科の概要
「物質システム科学専攻」「生命環境システム科学専攻」の2専攻から構成され、「生命の持つ複雑な機能・組織を物質要素の組み合わせ(システム化)により発現すると考える、ボトムアップの立場から生命システムを解明する」という研究科の共通した理念のもと、各専攻固有の階層的研究を対象に教育研究を行っています。「物質システム科学専攻」では、実験科学と計算科学に基づき、電子・原子・分子の視点から物質システムを解明するとともに、環境・エネルギー問題を科学的に解決する教育研究を行っています。
所在地:金沢八景キャンパス
(神奈川県横浜市金沢区瀬戸22-2)
URL:https://www.yokohama-cu.ac.jp/index.html
- 本件に関するお問い合わせ先
(報道担当) 広報部
TEL:044-435-3000 FAX:044-435-3020 E-Mail:ir@tok.co.jp
開発本部 先端材料開発二部
TEL:0467-75-2151 FAX:0467-75-3281
以 上